ドラクエ3の音楽は、すばらしいに尽きる。

ドラクエ3 HD-2Dがまだまだ熱を持っていると思っているが、すごろくができないと思い、今さらながらにスーファミ版のドラクエ3をプレイし、クリアしたのが2025年1月下旬。
個人的にまだ熱は冷めてないが、そこでコンシューマ機の聴き比べ音楽のレビューをあらためていたします。

スーファミ版を再度プレイして、しっかり、しんりゅうも倒してエロ本をゲット。。
じゃあなく、オルテガを生き返らせた。
そして現在HD-2D版もちゃんとプレイ済みです。

スーファミは過去にプレイしてクリアした覚えはあるが、ほぼ覚えてなかった。
この頃のドット絵は非常によくできていたが、今のでかい画面に映すには、解像度の問題でやはりドットの荒さが目立つ。
それでもすばらしい出来栄えには違いないけどね。

そもそもドラクエ3はファミコン版で初プレイ。
ただしリアルタイムではなく、親戚のおっちゃんの推しで借りてプレイしたのが始まり。

ちゃんとしたドラクエ自体の初プレイもドラクエ3から。
曖昧な記憶だけど、その次にドラクエ1,2とプレイして、1はクリアしたか定かじゃなく2はクリア済み。
その後リアルタイムでドラクエ4をプレイしたと思う。

以前このブログでドラクエ1をプレイしたことを書いたと思うが、本当はそこが初めてのプレイになるが、それまでゲームはアクションしか知らないぐらいだったので、装備することもレベルが上がる概念も知らずに、裸一貫でスライムに立ち向かっていたので、おもしろくなーいと、すぐにプレイを放り投げてたのもいい思い出。

だからしっかりクリアまでやり、理解してプレイしたのはドラクエ3が初。
まあ間にミネルバトンサーガとかやってた気がするけど、それもドラクエ1の二の舞だったような...。

ご存知ドラクエ3はロトシリーズ3部作の初めの物語。
後にドラクエ11でさらに原点の話が出たが、ロトシリーズといえばドラクエ123。
HD-2Dは物語の順番通りにドラクエ3→1→2とプレイしてもらおうと発売が3からなので、今後の1,2にどういう追加要素があるのかが気になるところ。
個人的には123とプレイしたかった。

それでは前置きが長くなったが、音楽のレビューをば。

ゲームミュージックでクラシックを認知されるようにした、ゲーム音楽の父と呼ばれることになる、すぎやまこういち氏。
残念ながら2021年にお亡くなりになったので、今後のドラクエは12が最後のドラクエとも言われている。（ドラクエ12の音楽は完成してから逝去されたので、すぎやま氏の遺作のはず）
耳にこびりつくほどに聴いた音楽なのに、全く飽きを感じさせない曲ばかりを世に残したすぎやま先生には尊敬と感謝しかありません。

HD-2Dのサウンドはすべて東京交響楽団が演奏している。
当時オーケストラのサウンドトラックでは、東京交響楽団よりNHK交響楽団の方が、演奏にメリハリがあり、迫力があった。
東京交響楽団の当時のサントラは、ゲームサウンドよりBPMがゆっくりで違和感があったと記憶している。他の交響楽団だったら失礼。

ただし今回の東京交響楽団は、音に厚みがあり、トランペットなどの管楽器が重厚で、序曲のイントロから当時のオーケストラより気合を感じる。

聴き比べは、コンシュマー機で発売されたファミコン（FC）、スーパーファミコン（SFC」、ゲームボーイ（GB）、Switch（HD-2D）です。

HD-2Dは生音なので、比べるまでもないと思われるかもしれないが、演奏では表現できないBPMでの演奏を打ち込みである当時のゲーム機では表現できるので、一概にHD-2D一択とは言い難いわけね。

それでは独断と偏見で好みの曲だけを紹介。

ドラクエといえば、序曲。
実はイントロ部分はシリーズによって違う。
ロトシリーズ、天空シリーズと違うイントロ部分が使われている。
またファミコン版では、この序曲をタイトルで聴くことができなかった。
ただ今回のHD-2Dでは、ファミコン版のただの英字のタイトルを、さりげなく盛り込んでくれていることに愛を感じる。

天空シリーズから、曲の終わり方にメロディがつけられたのだが、いわゆる終曲が初めて導入された。今やすべてのシリーズが同じ終わり方だったと思う。

ちなみにすぎやま先生は5分でこの曲を作ったが、当時54歳だったので、54年の経験がないと作れなかったことから、54年と5分で作曲したと表現された。すんごい納得しました。

これはどれも比較できないが、オーケストラ版のHD-2Dが一番だと思う。
最初からすぎやま先生の頭の中には、このオーケストラが流れていたことを考えると完成形なんだろうね。

ドラクエ3といえば、フィールドのサウンド。
勇ましいフィールドサウンドで言うならば、シリーズ通しても、 3が群を抜いて完成度の高い曲。
ファミコン版ではイントロが省かれているのだが、当時のオーケストラのサウンドトラックでもイントロが導入されていたので、おそらく容量の都合上省かれたのだろう。
このイントロが大事で、これ聴くだけでやる気が満ち溢れる。ほんとに大好きな1曲。イントロが入っていることから、HD-2D＞SFC ＞FC＞GB。
GBはステレオなんだが、音色が好みじゃない。これはファミコンをプレイしたせいかもしれない。

そして戦闘曲。シリーズの中でも屈指の1曲で、ドラクエの中で一番好きな戦闘曲は？というと3をあげる人も多いのではないかな。
俺は断然ドラクエ4。
ここで聴き比べで順番をつけるのなら、FC＞HD-2D＞SFC＞GBとなる。
FCの数少ない音数で、かつ強弱のない音色には鬼気迫るものがあり、これはFCに軍配があがる。
GBはモンスターズの影響のせいか、戦闘に入る前のイントロが異なるので、それが好きじゃない。

次に好きな曲というか、Switchをやっていて好きになった、ほこらの曲。
HD-2Dでは1週目と2週目ではアレンジが異なる。そして終曲部分も用意されていて、その終曲部分がめっちゃイイ！
あくまで個人的な意見だが、この歌うようにテンポをゆっくりにして終わる感じが、全く予期していなかったので、今でも印象的に残ってる。

ピラミッドの曲。これはファミコンをプレイしたときに、当時ゲームの音楽は容量の都合上、街は街の曲、ダンジョンはダンジョンの曲と決まっていて、特別に用意されているのはラスボスだけだと思い込んでいたので、そういう意味で衝撃だった記憶がある。
すぎやま先生の作るメロディは、本当に聴き減りしないと思った。
HD-2Dではさすがのオーケストラで、厚みのある演奏で、画質も相まって一気にピラミッドの世界に引き込まれる。

ピラミッドに次いで用意された楽曲としては、ジパングもこのときだけに流れる曲。
ドラクエ3のマップが実際の世界地図を模したものになっていたので、当然のように日本の形をした島の村で流れる。
メロディにクセがあるせいか、どのハードで聴いても、残るのは強烈なメロディ。どのハードも良さがあり甲乙つけ難い1曲でもある。

城や街のサウンドでは、SFCとHD-2Dでは昼間と夜で曲のアレンジが変わる。しかもHD-2Dでは川の近くや火の側に寄ると、その効果音が流れていて、自然の環境音も合わさって、夜なんか寝れる。

塔やダンジョンでは、ドラクエらしく、画面を見なくても聴いただけで、「ダンジョンの曲」とわかる特徴がある。
これは長年聴いてきたせいもあるかもしれないが、RPGゲームの基礎を作り上げてきたゲームなだけに、街や城、ダンジョンのサウンドの曲の切り分けが格別によく、それを常識にまで浸透させたすぎやま先生の功績かと思っている。

ここからはネタバレになるが、当ブログを見る人は大体がドラクエ3を経験済みだと思うので、構わず話します。

ドラクエ3では、バラモスを倒しても、さらに下にアレフガルドの世界が広がっている。
このアレフガルドはドラクエ1の世界なので、当時はゲームソフト1本で2本分の話が入ってると思ったもので、めちゃくちゃびっくりした記憶がある。

そしてドラクエ1の世界があるということは、音楽もゲーム2本分入っているようなもので、ドラクエ1のフィールド、街、城、ダンジョンと曲を堪能することができる。戦闘曲だけはドラクエ3のまま。

ここであらためてドラクエ1の曲を聴くと、やっぱり飽きがこないことや、1の曲の良さを発見したりする。
ドラクエ1の曲のレビューは、ドラクエ1&2HD-2Dのときに取っておこうと思う。

そして、ドラクエ3の人気のある曲といえばゾーマ戦。
どのハードも素晴らしく、すぎやま先生の頭の中でなっていたであろうオーケストラが一番いいのかもしれないが、この曲こそがオーケストラでは再現できないBPM持ったサウンド。
ゲーム音の速度でなおかつ鬼気迫る迫力があるのは、ファミコン版だと思っている。少ない音数でここまで感動できるのも、すぎやま先生の作曲センスの良さなんだろうと思わざるを得ない。

最後は言わずもがな、エンディング。
映画のエンドロールを思わせる曲だが、これも甲乙つけがたい。
オーケストラのHD-2Dはもうセコいとしか言いようがないが、ファミコン版やスーファミ版は難易度が丁度良く、達成感を感じる曲なので、ここはファミコン番とスーファミ版に票をあげたい。

ということで、すごろくやバトルロードを入れなかったりもするが、ドラクエの曲は完全に曲だけで、ご飯何杯もおかわりできるぐらいなので、ぜひとも音楽を聴いてもらいたい。